落語協会新会長のことなど
これも昨日の写真と同じく、3日前に狛江市元和泉の多摩川土手から川崎市多摩区方向を撮ったものです。青空と雲、本当に好きですよね、私は。
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落語協会の新会長に元林家こぶ平、現林家正蔵さんが就任した。前会長は柳家さん喬さんで、たった1期、2年の任期だった。
さん喬さんは喬太郎さんの師匠で、もちろん大ベテランで実力派だからこその就任だったが、これにはライバル(?)の五街道雲助さんが人間国宝になったことが影響しているのでは、とされているのだ。
下馬評ではさん喬さんの方が「無形文化財」に推挙されるのではとされていたのだが、同い年の、金原亭馬生門下(大師匠は古今亭志ん生)の雲助さんが、落語協会では先代柳家小さん、その弟子の柳家小三治に次いで「国の宝」の噺家となった。(なお、上方で桂米朝師が人間国宝となっている。)
これは「バランスの問題」ではないかとされているらしい。つまり、落語協会で一番の勢力は柳家一門(柳派)であり、さん喬さんがまた選ばれるとその一門からばかりの選出となる。藝に優劣がないなら、金原亭一門から出すのがいい具合だと文化庁が思ったか。
その代わり、落語協会会長については、小さん師が1972年に就任以来、一代を除きずっと柳派=小さんの弟子ばかり(鈴々舎馬風、柳家小三治、柳亭市馬)続いていたから、金原亭や林家、古今亭、春風亭、桂、入船亭などの一門からも出すべきだという声もあった中、さん喬さんの人間国宝落選の埋め合わせでまた柳派から会長就任となった、とか。
そして77歳のさん喬さんは会長を一期で退き、林家から63歳の正蔵さんが跡目を継いだのだ。
さて、新会長の正蔵さんだ。TVタレントと言って過言でなかったこぶ平時代のイメージがどうしても残ってしまうけれども、その後努力を重ね、父親の初代三平の芸風を引き継がず、古典一本で修業を重ねたらしい。
会長就任会見を見たけれど、話の間(ま)にはっきり計算が見えて、あざとく感じ、あまり感心しなかった。高座での噺は、ヴィデオでの視聴だけれど、確かに隙(=ここでは稽古不足のこと)がなくて上手だ。だが、それこそ父親の<ふら>というか愛嬌がもっとあればいいのに、と思わせる。たとえ人情噺であってもだ。いや、「人情噺の正蔵」になってしまうのではなく、逆に滑稽咄をもっと聴かせてほしいほどだ。私の基準は、人情噺も滑稽咄も最高水準にあった三遊亭圓生さんだ。
もちろんその水準に正蔵さんが近づくのは到底無理だ。圓生師は63歳ならもう大看板も大看板、御前落語をやるほどの人だったのだし。滑稽咄一本なら先代の柳家小さんだ。
圓生師の人情・滑稽ふたつの噺の最高水準に最も近づいたのは、故・古今亭志ん朝師とこれまた今は亡き柳家小三治師だ、と思っている。(知ったかぶり!)
現役なら、柳家三三さんと、やはり春風亭一之輔さんかなあ。
と言いつつ、寝る時聴いているのは、金馬、志ん生、圓生、小さん、志ん朝、小三治で、それで十分間に合っているから困ったもんだ。(笑)

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