天皇誕生日雑感
今上天皇陛下は、妻と娘を心から愛し、誠実を貫かれているその一点だけでも国民の範たることをどれほどの国民が認識しているだろうか。それゆえ陛下にとって国が世界が平和でなければならないという結論になるのだ。お誕生日おめでとうございます。 * この国に住む国民の社会的優劣決定の大元の根拠に天皇制(今はないが)があるとするアイディアを一概に否定はできない。従三位だ、なんとか勲章だなどと人の位や功績をランクづけすることの根本的愚かしさは間違いなくある。そのランク付けの権威がEmperorなのだ。法の下の平等、人に優劣はないという<建前>がいつでも建前のままなのは誰もがはっきり知っている、あるいは薄々知っている。 政治的社会的に天皇や王を戴いていることは、大統領制に比べればどうしても民主主義の徹底性に劣る。しかしその民主主義自身も決して完璧な制度ではないから、国家というものがある以上、国民統合の象徴として<スーパーな存在>を持つことで国家安定の足しにしなければならないこともある。 アメリカを見よ。あれほど分断的な人間が国家元首として、最高段階の行政執行者として君臨してしまうのだ。 ある国の国民的な品位を保つ存在としての皇室や王室の意義は決して小さくないと私は思っている。必要なのはその国民統合の存在が持つmajestyであり、graceだ。これはもう、ヒトという種に望みうる最高の資質ではないか。 * 春眠暁を覚えず。 孟浩然が唐代に「春暁」を詠んで幾星霜。花粉症もその頃あったろうし、良い睡眠がとれなくなってしまうということも。 朝起きたら雨上がりだった。まさに「春暁」の詩の通り。梅の花もいっぱい落ちていたことよ。