Gmの哀切
*
久しぶりにBeatlesの「A Hard Day's Night」というアルバムに入っているAnytime At Allを聴き、胸が熱くなったのです。
If you need somebody to love / Just look into my eyes
という歌詞のいわゆる「Aメロ」で、D→F#m→Bm→Gmというコード進行となりますが、このGmの響き(部分転調)の哀切に涙腺が緩むのですよ。「eyes」のところで響く和音です。「愛する人が要るならただ僕の目を見てくれ」と。その「目」はGmの響きなのです。なんじゃそりゃ、というところですけれど、拒まれることをも予期する目なのですよ。拒まれたらどれほど自分が傷つくかを恐れる気持ちが眼光に恐懼と寂寞の色を萌すのです。
この歌詞ならメロもコード進行ももっと浮ついていておかしくはない。しかしJohn Lennonは、自称「jealous guy」で、そして生まれてこのかた愛する人とは縁が続かない人生だったから、愛を訴える目に哀切の彩りを湛えてしまう人だったんです。
私が中2の頃、この歌を最も頻繁に自室で歌ったものです。13か14の少年であっても、この「Gmの哀切」はなんとなく分かっていたんですねぇ。
https://www.youtube.com/watch?v=WuB7F-gRdJo

コメント
コメントを投稿