信念
影絵のような多摩川の鷺たち。もう15年近く前のもの。
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「中道」という言葉が例の政党合併で人口に膾炙している。元々お釈迦さまが「苦行と快楽の二辺を離れる、不苦不楽の八正道」を説かれたときの言葉だ。日蓮宗はさらにこれを「その場に最も適した選択をすること」と解釈しているという。つまり選択は臨機応変的であり、可逆的でもあっていいわけだ。なるほどね。これを今回公明党さんは立憲民主との合同・合併の原理としたわけか。
しかし世は一貫しない人を謗る。「鵺(ぬえ)のようだ」と言われてうれしい人はいまい。
かく言う私は信念が一貫しているか、してきたか。そもそも信念とは何か。私なら絶対平和主義だと言えるけれど、世の邪悪からなにかしら害をこうむって、反撃ないし報復を絶対にしないでいられるかと問われると覚束ない。
私にとってはそれぐらいのものだ。
それでも、その「世の邪悪」がなければいいのだから、と思い直す。人間の悪魔的側面が全人類的に除去される日を夢見る。そんな日が来るはずはないと思いながらも、そう願って歌うしかない、表現するしかないということだ。

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