2025年霜月 安曇野行
昨夜7時台に帰ってこられたのだったか?あまり憶えていない。大町市美麻の蕎麦屋で昼食を午後1時頃にとって、2時頃にMooさんご夫妻とそこでお別れ、5時間以上の帰京のドライブとなった。そのうち都内でのtripがなんと2時間くらい。渋滞でね、うんざりした。「ヘイ、TOYOTA」という呼びかけから始まって声で指示できるはずのAIさんが本当に不調でイライラするし。あまりに言うことを聞かないので、「泣け!」と私が叫ぶこと数回。その表現に幸夫ちゃんが笑うこと同数回。
這々の体で家に戻って風呂に入り、早々に寝ついたのだった。
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昨日上げた写真から時間経過的にできるだけ順を追う。
まず行きの行程で立ち寄った大王わさび農場での一枚。これはそこを訪れる誰もが写真を撮るであろう蓼川(たてかわ)の流れ。この川は犀川の支流だ。犀川はまた最後には信濃川(千曲川)に合流する。そしてとどのつまりは日本海の水となるのだね。
ここで思い出すのはやはり黒澤明監督の『夢』だけれど、この映画には出ていないにせよ、黒澤さんの相棒だったと言ってよい、八日に亡くなった仲代達矢さんのことだった。
安曇野は総じて曇天だった。しかし常念山脈はくっきりと見えた。つまりは雲が相当高いところにあったということ。少し暗めながら輪郭鮮明な山々の一端は昨日上げた写真をご参照あれ。
そこからいよいよMooさんのお家の在る北安曇郡池田町へ。Moo邸到着後休憩していると、北方向、つまり「後立山連峰」と呼称される峰々は青空の下になって、爺ヶ岳と鹿島槍がくっきりと、美しく、雄大な景を見せてくれていた。感激!我々を歓迎してくれたとしか思えなかった。
「北アルプス」という呼称に違を唱えたのは幸夫ちゃん。「アルプス」などという欧州の山脈の名を恭しく借用・頂戴する貧困なる精神を嘆くのだった。私が「正式には飛騨山脈だけれどね」と言うと、元々富山県人のMooさんは「富山では北アルプスなどとは一切言わない。立山、あるいは立山連峰一本槍だ」と、北アルプスの最北とされる剱岳などの山々を誇らしく(?)呼ぶのだった。そして<今や地元>の長野北西部の山々を「後立山連峰」と呼ぶことには、「立山の後ろって何だ。なんで富山の方を基準にするのかね」と今度は現役長野県人として疑問を呈す。笑った。
下は2日目の早朝、Mooさん邸の真ん前で撮った朝霧朝霞の中の安曇野池田町池田地区。Mooさんが住まわれているのは会染地区であり、「東山」の高台。西の常念山脈や北西の餓鬼岳や爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳などが眺望できる人気の地区なのだ。その住民は他所からの移住者が多く、池田町プロパーの人は相対的に少ない(はずだ)。
1日目の夜はMooさん夫妻の野菜栽培から手作りのご馳走をいただいた。食後は幸夫ちゃんが先導(扇動?)でさまざまなテーマの議論が地酒(大雪渓)と富山の酒(満寿泉)をいただきつつ行われて、運転手の私はダレており、議論に入ったり抜けたりしていたが、AIにcreationができるかというテーマでは熱い議論を交わした。
また、政治についてだと、私のある「右翼」とされる政治団体の主張に、Xでのさまざまな政党、政治団体のそれらのうち最も共感するという発言に幸夫ちゃんが大反応、その団体の本質を知るほどの調べもせずに、Xでのtweet如きで共感するというのは短絡であるというようなことを言われて、「そのtweet、いくつも、数年の間読んできてほとんどいちいち尤もと思ってきたからの共感であって、それらにある一貫した彼らの精神、問題意識に共感して何が悪いのか」と返して一時場は騒然となった(嘘。でもちょっとは白熱したよ、うん)。そして驚くなかれ(!なんで?)Mooさんもその団体の長であった故人の本を読んだことがあったらしく、「極めてまともな主張です」と言われたのだった。フヒャヒャ。
幸夫ちゃん:「右とか左って何なんすかねぇ〜。」
新たなおもしろいテーマながら、疲労困憊の私はもうそれ以上話し合う気力がなくなって、寝床へ。
幸夫ちゃんの盛り上がりは特筆ものだったが、この辺で。
満天星(どうだんつつじ)の紅葉、その赤さはまことに強烈、そして見事であって、安曇野のシンボル有明山の麓に在る有明神社の鳥居前の前庭でこの写真を撮った。
西行さんが1186年ごろ(平安末期)に詠んだとされる歌。「細野」は安曇野市にいまだにある地名である。有明山を「西に見て」松本へと南へ行ったのか、あるいは北行して大町へ向かったのか。
その大町の若一王子神社境内で私を除く今回の「パーティー」メンバーの記念撮影。
私は顔出しを一切しないようにしている。Kちゃんはこのことで動画制作上苦労していると言うのだが、嫌なものは嫌だ。Mooさんに言われる、40歳代の「シュッとしていたMNEMOさん」を<私が失って>幾星霜。被写体になるような者ではないという<謙虚な>自覚の下、徹底している方針だ。Mooさんにまた「あのMNEMOさん」を待望されてもできない相談ですよ、ええ。許してください。(笑)
今回はここまで。
まだ疲れが取れていない。今日は本当にゆっくりするっちゃ。





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