花散ると言ふより星散る金木犀

豊昇龍ってあの朝青龍の甥っ子なんだね。そんなことも知らぬほど、大相撲から遠ざかっていました。反省。

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東大の本郷教授が週刊文春で面白い記事を書いている。今回秀吉末期(まつご)の書状についての解釈は興味深かった。天下人として五大老に、特に家康に、秀頼への庇護を命令でなく「たのミ申し候」としたところで、秀吉はもう豊臣家の悲劇的命運を悟っていたのではないかというような趣旨だった。

子どもの頃、緒形拳さん主演のNHK大河ドラマ『太閤記』を観て、信じがたい大出世を遂げた人間の存在を知り憧れたものだった。なにしろ秀吉よりむしろ緒形さんが好きだったのが大きくて、だから秀吉にも好感を持ったのだった。次の年の大河ドラマ『源義経』ではその緒形さんが武蔵坊弁慶を演じ、小学1年の私はすっかり緒形拳さんに惚れ込んだ。

歳を取るとさすがに秀吉の悍ましいほどの俗物性、残酷性などに呆れ返ることになったし、義経さんの悲劇性についてはますます理解、同情できるようになり、弟殺しをした頼朝の非情に怒りがますます湧いたけれど、どちらにも言い分があったのだとも思えるようになっている。

そう、秀吉には一切の共感を持てなくなったのだ。一つだけ感心することがあるとしたら、字は上手だな、ということくらい。

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秋雨前線がまだ居座っているとのこと。福テレ空ネットの齋藤予報士によれば、大陸の高気圧が太平洋高気圧を南下させるのはもうすぐらしい。爽やかな秋晴れの日が近い。

歩いていると至るところで金木犀の香り。福島ではその秋の香りを話題にしてもう1ヶ月近く経ったのではないか。東京はだからやっと福島の1ヶ月ほど前の気温になったということなのだろう。

前回空振りとなった多摩川住宅の金木犀の木々へ挨拶に行かなきゃなあ。でも雨がちなんだ、今日。


花散ると言ふより星散る金木犀

〜竜胆子


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