They're Still With Us!
義父の娘がせっつくので、世田谷区立大蔵運動公園で調整する世界陸上アメリカ・チームを見に行った。私にはそれより夕景の方がはるかに魅力的だったが。(笑)
行きしなに耳をつんざくアオマツムシの雑音に閉口、いや、怒りすら感じた。本当にこの外来昆虫は日本の秋を台無しにする。対策しなきゃいけないんじゃ?天敵、ほとんどいないんじゃないか?
*
またBeatlesのアンソロジーが発売された。
そこで思う、PaulとRingoが存命という事実はほとんど信じ難いほど圧倒的にBeatlesファンたちを勇気づける、と。
私はいつもこの天才二人がまだ一緒にこの世にいてくれる事実を噛みしめるとき、1967年、Sgt. Pepper'sを世界同時発売で聴いた夏を思い出す。さらにピンポイントでは、「大日川」と私ら小学生が呼称していた川幅7メートルほどの浅い川へ泳ぎに行く道の佇まいを思い出すのだ。
小学校の正門の右斜めに小道があって、少し下ると右手に「代官清水」という名の水飲み場があった。当時は町で有名な夏でも冷たい名水がいつも豊富に石でできた樋の口から流れ出て、その流れを左手で押さえ、溜めて、ゴクゴクと飲んだ。
今でも在るだろうけれど、きっともう水質は劣化してしまっているだろう。あの頃のままなら、名水としてみな汲みに来るはずだ。そういう話は全く聞かない。
その「代官清水(會津藩の代官所が小学校の敷地にあったからそう命名された)」から草多き小道を下って行くと、大日川の河岸に至る。その道すがらに9歳の私はSgt. Pepper's収録の2曲を頭の中で「ヘヴィー・ローテーション」でプレイしていたのだ。9歳少年として理解可能な「With a Little Help from My Friends」と「Getting Better」だった。
その9歳少年がだよ、あ〜た、今前期高齢者でさ、大昔のその思い出を理論上まだPaulとRingoにこの世で伝えることができるんだから!
それこそ大昔、もう30年とか前に代官清水まで行ってみたが、大日川に下りていく道は完全に草茫茫で閉ざされていた。川泳ぎなんかする子どもはとっくにいなくなっていた。町はすでにその当時で人口一万を切っていたように記憶する。そして今、一緒に川遊びをした幼なじみももうすでに何人かは他界している。
なのに、PaulとRingoはまだ一緒にいてくれている!

コメント
コメントを投稿