Ray投手、前を向いて!

Quickieを一発。

DodgersのKershaw投手が引退宣言して今日事実上の最終登板(ポストシーズンで投げる可能性があるゆえそう表現する)、1点ビハインドで降板し、その回の裏にShohei Ohtaniが3ラン・ホームランを打ち、続いてMookie Bettsがback-to-backでソロ・ホームラン、Kershawが負け投手になってしまうのを阻止した。(なんだこの英語とカタカナ英語の氾濫する文章は!)

今日休日、私は溜めているミステリー・チャンネルの「Vera」を3本観ることに時間を使い、上のドジャースの試合はYouTubeのMLBチャンネルでダイジェストを見たのみ。MLBであれ、Jリーグであれ、まるまる試合をTV観戦することはまったくない。そんな暇はない、だ。失礼を承知で書いている。ほんとにね、もうこの歳になると堪え性がなくなるんだ。もっと違うことに時間を使いたいって思ってしまう。

で。

日本のShoheiを扱うYouTubersたちの中には大袈裟に「大谷のカーショー援護弾に全米が泣いた」というようなサムネイル標題でPVを稼がんとするのだ。「おいおい、『全米』は言い過ぎだって!」と私は呆れる。彼らが大好きな「MLBレジェンド」たちは、「もっとShoheiの偉業(本塁打50、奪三振50の「50-50」達成後翌日に51号を打ったこと)についてアメリカのメディアは取り上げろ!」と憤激していたんじゃないのかい?(笑)

全米が大騒ぎすべきは今の多くの国民が物価高に苦しんでいる事実だ、と言ったら「話が別過ぎる〜ww」って嘲笑されんだろうけど。Shoheiさんの大活躍がうれしくてたまらん「日本人」に向けてビデオを作るのはもちろん構わんけれど(私も楽しんでまっさ)、「全米」なんて言葉、そう易々と使わんで星加ルミ子(ってだれもわからん)。MLBがアメリカ人全員の関心事みたいに書いちゃあかん。確かにShoheiさんのおかげでMLBはそれなりの活況を呈している。けれども、LA Dodgersの物語が全国民的関心であるはずがない。

これも一種の「エコー・チェインバー」現象だろう。日本のメディアもShoheiさんの活躍を大々的に取り上げ、「全米熱狂」みたいな作りにしてしまう。なにしろ大昔、NHKのお昼のニュースで、たとえば「Ichiro選手は今日の試合で4打数3安打でした」みたいなことを伝える国なのだ。どれほどアメリカに、MLBに、阿っているんだよと私は思っていたもんだ。

私は今Twitter(X)も自分でecho chamberを作ってしまっているなって自覚している。だからそこで語られていることのみで世界の今、日本の今を理解した気にはならぬよう戒めている。理知的に語られているなら、どんな意見もやはり傾聴に値する。当たり前なのだけれど、そう認識できていない人も多かろう。

さて、「Quickie」で一番書きたかったことー

実は上で<るる>書いてきたことではない。書きたかったのは、ShoheiさんとBettsさんに連続ホームランを打たれたRay投手への慰労の言葉だった。満員のDodger Stadiumでほとんど孤軍奮闘、打たれて大歓声を聞く立場になってしまったSF GiantsのRay選手の心情だった。

本当にお疲れ様でしたね、Rayさん。

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