誕生日前日雑記
今朝未明の世田谷区は涼しかったなあ。相変わらず金星と木星が比較的近い距離を保ちながら東の空に。まだまだ実質盛夏と言うべき今に使う語彙ではないのかもしれないが、快晴の空だったからあの涼しさは放射冷却の賜物かな、と。
今朝は二子玉川の多摩川河川敷へ出て、去年だったか新しくできた兵庫島からスムーズに国道246号多摩川跨線橋をくぐる遊歩道を走った。セミが夜通し鳴くというようなことは今年はないように思うがどうだろうか。ずっとコオロギの声を聴きながらの快適なサイクリングとなった。ただし、昨日はあの外来種アオマツムシも一部鳴き出していたので要注意だ。成虫が例年通り一斉に出てくれば耳を劈くほどになる。
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昨日は都心の某飲食店へ行き、そこで娘が2日前倒しで誕生日を祝ってくれた。もちろん孫二人、そして娘の連れ合いも一緒。2歳半の孫娘がいよいよ私を「おじいちゃん」と認識してくれていて前回2ヶ月位前までのハニカミはなくなっており、それどころか、なんとまだたどたどしさはありつつも「お誕生日おめでとう」と言ってくれた。
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明日はいよいよ<ほんとの>誕生日。
歳をとったことへの嘆きはやめておこう。諸行無常、諸法無我、涅槃寂静、あるいは一切行苦なのだから。ねぇ、賢治さん。
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賢治さんとあの大谷翔平さんはほぼ同郷と言ってよい。彼の生まれ育った奥州市水沢も今回の旅で行ってみた。彼が通ったバッティングセンターを訪れたが、定休日だったのか、あるいはもう稼働していないのか、ひっそりとしていた。大谷さんゆかりの地として浮かれた看板や標識など一切なかった。そこがかえって好ましかった。
奥州市、大谷さんゆかりのバッティングセンターのそば、東北本線がのんびり走る
昨日749日ぶりの投手としての一勝を挙げた。彼はナ・リーグの現在の本塁打王なのだぞ!5回9奪三振自責点1だった。MLBの歴史に全く新しい時代をまさに今画している数百年に一人のプレイヤーが、ただただ牧歌的な東北の一都市から生まれ育ったという事実に感じ入った。誇らしいとか言うまい。なんの縁もゆかりもないのだから。同じ東北人というのはある。けれどだからどうしただ。
うれしいのは、奥州市をクルマで走っていて、會津とほとんど変わらぬ風情、佇まいだなあと実感したこと。私の故郷と同じようなところがやはりちょっと北の方にも在ったんだなあということ。それは賢治さんの故郷花巻についても同じなのだよ。

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