そして義父の娘からのお土産ステーキを今日食す私

今朝4時過ぎ自転車に跨った。雨はその時もそれ以前にも降っていなかった。気温はさほどではないけれど、湿気がすごく、閉口した。梅雨の時期なのだから当たり前だけれどね。我が住まいのある地区から見て南に当たる世田谷区瀬田などを走ったけれど、路面が濡れていて、同じ世田谷区の街どうし、ほんの少ししか離れていないのに、あちらはちょっと前まで雨だったらしい。そんなことも全く珍しくはないのだけれど、目についた。

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いよいよ今日参議院議員選挙の公示。昨夜、英語をお教えしている高3生3人のうち2人が選挙権を持ったと確認して、「大切にその権利を使ってね」とお願いした。もちろん、一切特定の政党や候補者への投票を誘導するようなことは言っていない。

きっかけは彼ら彼女らが使っている教科書にconsumption(消費)という単語が出てきたこと。今回の選挙の大きな争点である「consumption taxへの態度もどの政党、候補者に票を入れるかの判断基準になるね」とは言った。

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その英語教科書は「Heartening」という、桐原書店のもの。おそらく高校教科書としては屈指の難しさだと思う。第5章の「Protein Crisis」の1節に、1キログラムの牛肉生産に、10キログラムの飼料と22,000リットルの水が必要だということが書かれていて、昔聞いたことがあるようなことではあったが、あらためて驚いた。牛肉消費がもっと拡大すれば、当然いつか環境負荷が限界を超えてしまう。もちろん牛肉だけの話ではない。しかし牛肉が最も生産コストが高いのは間違いない。そしてさらには畜肉とはつまり牛や豚、鶏などを殺してこそ得られている。惨い話なのだけれど、大半の人はそんなことを考えようともしない。

NHKBSでフィンランドの熊ハンターが取り上げられていて、フィンランド人もアイヌのイヨマンテのような、そして東北の「マタギ」のような儀式をしていることに驚かされた。熊は貴重なタンパク源となって<くださる>森からの、そして大自然からの恵みであって、ただただありがたく、尊崇すらする対象なのだ。「いただきました。ありがとうございました。また帰ってきてください」という心がフィン人にも、アイヌ人にも、マタギにも共通する。

そんな心は現代人の大半から失われている。

「タンパク質危機」を人類は乗り越えられるか。植物由来の人工肉、培養肉、昆虫食などの対策はあるが、「間に合うのか」というのがその第5章の趣旨だ。

私にも勉強になった。

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