2025文月あとわずか雑記
目覚めたら5:30近くだった。 2日連続自転車乗りをスキップするわけにはいかないと、もうすでに日差しが強い中ペダルを漕ぎ出した。しかし日陰は涼しかったのはありがたいことだった。
だから緑陰を求めて砧公園へ。そこを何周もするのが最も合理的なのだけれど、それじゃつまらんと瀬田方向へこれが本当のspin off。こちらは多摩川水系の谷戸川や丸子川などが造り出した河岸段丘で坂下の静嘉堂緑地に至るまでやはり緑が豊富なのだ。昨日夜、おととい録画しておいた『椿三十郎』の4Kデジタル・リマスター版を見たものだから段丘上の無名塾、すなわち仲代達也さんのお宅前を通った。三船敏郎さんによる三十郎の敵役「室戸半兵衛」を演じた仲代さんがご健在だというのは、私にはPaul McCartneyやRingo Starrが健在なのと同じほどにうれしい。
しかしまあ、三船さんと仲代さんの人間としての迫力、魅力は、もう二度と同じような役者は出まいと絶望するほどだ。
昨日昼間、TVをつけるとたまたま映画『侍タイムスリッパー』が。途中からだったが、主人公が元々會津藩士だという設定だ。志に燃えつつ、強いということは優しいということを体現し、また恥を知る侍・・・今そんな精神を受け継ぐ「日本人」がどれほどいるだろう。そんなことを考えていての『椿三十郎』。もう数回観てきたけれど、仲代さんはリベラルな人であることはよく知られていて、では三船さんはご存命だったら、今の日本をどう語ったろうか。保守的な人だったかもしれないが、なにしろ軍隊経験のある方だった。反戦の思いを何度も語られていた。
それから多摩堤通りへ出て、鎌田のFamily Martへ。店員がハンサムな中東系の青年で、しかも日本語も上手、丁寧で好感おびただしい。働いてくれてありがとう、だ。何が「日本人ファースト」だ。外国人をワーク・フォースとして、あるいは出資者として、「ファースト」にしなきゃ成り立たないところだらけじゃないか!
昨日、義父とその娘と外食に出たが、屈指の高級住宅街成城6丁目の交差点で住人らしき高齢の男性が横断歩道を横切ろうとしていたので停車すると、その男性は感じ良くお辞儀をしたのだった。クルマが停まって歩行者を優先すること、また譲られた方が挨拶すること、いずれも当たり前のことではある。しかし、停まらないクルマ、挨拶しない歩行者もいっぱいいるぞ。
私は「本当に豊かな人は、ちゃんと礼儀をわきまえている」と言って、義父もその娘も「ハハハ」と笑った。
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