Paul Turns 83
昨日(英米ではまだ「今日」)Paul McCartneyの誕生日。83歳!
Beatlesの中で彼ほど幸運なメンバーはいない。Johnと並び称される才能を持ち、健康長寿を享受する。母を早くに亡くし、また最初の妻Lindaと30歳代で死別するという不幸はあったけれども、「To me, life's been as good as can be so far」という想いだろう。
私にとっては、小2の時にほぼリアルタイムで聴いた「All My Loving」の衝撃。そして小5での「Hey Jude」。いずれもイントロなし、いきなりの歌。超名曲。なんという天才、Paul。
今高齢者となって、1960年代という私の幼少期から思春期までの10年を思い出して、「ずっと共にあったなあ、Beatlesの歌」とうれしい嘆息を吐きつつ言う。その歌の数々を今でも毎日のように聴いているのだから、私の人生の一部だと言ってなんら過言にならない。
思いつくまま、私にとってすぐに脳裏に浮かぶPaulの歌と言えばと問われたとしての答え・・・
まず「For No One」。中学生になってから聴くようになった。そしてもちろんレコードに合わせて何度も何度も歌った。今なら分かる、当時の恋人Jane Asherへの絶望的な恋い焦がれの歌であることを。
「Here, There and Everywhere」。そのJane Asherへのさらなる恋い焦がれの歌。故郷の萱本という地区から縄沢という地区へと抜ける里山を貫く道を自転車で走りながら、何度も歌った。
「Fixing a Hole」。中1になった年の梅雨時に集中的に聴いた。「ennui」とは何かを音楽として教えられた。
「The Fool on the Hill」。リリカルな歌とはこういうものだと教えられた。故郷會津の野原にどれほどマッチする歌であるか!
「Hello, Good-Bye」。小5の時、初めてレコードを自分で買ったのだけれど、それがこれ。うれしくてしかたがなかった。Beatlesが私のものになったという気分。今まで長兄がずっと買ってきたBeatlesのレコード・・・それらに私が買った1枚が加わった。
「You Never Give Me Your Money」。いわゆるAbbey Roadメドレー幕開けの曲。主に3つのパートでできていて、そのすべての音(声も含む)が美しく、切なくて、Paul主導のBeatlesはこの曲で完成したと思った。
「Another Day」。Beatles解散直後のソロ曲。中1の梅雨時に出て、買って、魅了された。Johnは邦題「ジョンの魂」でなんだか彼方へ行ってしまったという想いが私にはあった。まだ私は12歳だったから。「彼はあまりに個へと深入りして行った」とその時は思った。Paulは引き続きリリカルでやさしい歌だった。
「Band on the Run」。私は高2だった。ギタリストとしてのPaulにも本当に魅了された。イントロだけで一生聴く曲だと確信した。高校の文化祭当時に聴きまくっていて、活動を終えて帰路につく時の喜多方の夕暮れを思い出す。
思いつくまま書いた。もっとPaulの曲でそれにまつわる想いを記せるものがあるけれど、この辺で。
なにしろPaulがまだ健在だということ、それが本当に信じられないほどうれしい。
Many More Happy Returns, Sir Paul McCartney!
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