Morgen 妄言
今すごい雨でね、世田谷区。自転車乗りに出られまへんわ。
気象レーダー見てたら、大田区から雲が湧き上がって、川崎市中原区、目黒区と発達して広がって世田谷区へ。で、表示スケールのスライダーをマイナスにすると、そっか、千葉・房総半島から大きな雲がどんどんと東京へ押し寄せているんだね。台風の雲ですかね、2号。
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アメリカの道化師大統領が、「イスラエルvsイランの永遠の戦闘停止を実現した!」と自慢、あっという間に「イスラエル、爆弾を落とすな!」と怒り心頭の次のポスト。もうほんと、笑えない。しかも記者たちの前で「fuck」を使って怒り心頭のお気持ち表明。こんな大統領いなかったよね、情けない。戦いをやめろと言うのはもちろん立派。でも言っている人がイエメンを急襲爆撃したり、イランの核施設を国際法無視で、また合衆国憲法にも違反している可能性が高い状態で爆撃した人だぜ。ざけんな。
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YouTubeで小林武彦(東京大学定量生命科学研究所教授)が講演しているビデオをちょっとだけ見た。生命の誕生は海の熱水が噴き出すところで起こったであろう、進化とは変異と適応の結果なのだ、偶然であって目的があったわけではない、などなど。
まあ、科学者ならそう言うしかないわね。こと生命の起源に関しては最尤な仮説しかないし、そのwhyについて語れば宗教か哲学の領域になってしまうのだろう。RNAのこと、DNA、ゲノムのことも小林先生はもちろん語るけれど、howばっかり。なんで物質が命になるのかは全くお手上げ、話しようがない。
howばっかり言っていると、そればっかり追究していると、喩えは変だが、仏作って魂入れずということになっていきかねない。あるいは画竜点睛を欠く、とか。それが科学の限界だ、それよりメタなことについてはそれこそ形而上学にお任せ、科学者は関知しないとなると、おっそろしいAIができてしまう気がしてならない。
爆弾が敵兵士を山中で攻撃してくるアブやブヨのように追い回す・・・kamikaze droneのことだが・・・そしてピンポイントでその肉体を粉砕する。どうすればアブやブヨのように飛行できる器械を作るかという難題を科学は解いたわけだ。しかしそこには「いのち」がない。敵兵をからかうように追い回し、払い除けようとして振るうライフルも躱して、着弾させ、彼を吹き飛ばし、「やったー!」とゴーグルをつけたドローン操縦士は快哉を叫ぶ。
物質の集合体が全的に機能し出す、その力こそ、不思議こそ、生命だ。その尊さを同時に噛みしめないままのhowばかりの追究はまさに片落ち、それも<致命的>な片落ちだ。
今の人類の多くが、あまりにそういう片落ちの思考ばかりしていないか?
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