そして軍事転用できる「科学技術」求む、という政府
「どっちが悪い?」の大元を辿ればキリがない。それでも、テルアビブなどへのイランによるミサイル攻撃については、ネタニアフが口火を切ったからこそのこと、当然こうなるとは覚悟していただろう。
アホである。こうしてアホな殺し合いが連鎖する。単純な報復感情から、そして国家の「威信」とかいうものから、「誰が死のうが知ったこっちゃない」と遠くからミサイルのボタンが押される。「赤ちゃんが、幼児が、小学生が巻き込まれた?しかたがない。恨むならお前らのリーダーを恨め。」
一方ウクライナやロシアでも同じことが行われている。ウクライナ軍の「Kamikaze FPV Drones」の操縦技術はおそらく世界一、次々とロシアの戦車、装甲車両などが破壊されている。対人神風ドローンにはF-1やRGD-5などの手榴弾が搭載され、一人またひとりと兵士に体当たりする。からかっているかのようにまとわりつくハエの如く兵士の周りを飛び、隙をとうとう見せた兵士に最後は体当たり、体を吹き飛ばす。
もっと火力の強いRPG-7の対戦車弾頭(PG-7Vなど)を搭載したドローン、地雷、さらに米国が開発した高機動ロケット砲システムであるハイマース(HIMARS=High Mobility Artillery Rocket System)、そしてジャベリン(携帯型対戦車ミサイルシステム)などでロシア軍の隊列はあっけなく殲滅されていく。確たる数字ではないだろうが、情報筋はロシア軍兵の死傷者は百万に達しているかもしれないと言う。
歩兵戦闘車(BMP)は戦車などに比べれば装甲が薄く、上で記したウクライナ軍の兵器で簡単に破壊される。火がつけば、中でローストされてしまうのだ。逃げても無駄で、上記兵器の精密度は狙えばまず絶対に逃さないレベルだ。BMPやBTRという兵員輸送車はこれまでに無数に破壊されてきて、今やロシア兵はバイクや一般車両で最前線へ向かったりする。それは神風ドローンの格好の餌食だ。
そうなってしまうのは分かっていても、ロシア軍は同じような車両やタンクでまたぞろ隊列を組んでやって来る。まるでやられに来ているかのようなのだ。今、この現代に、人命がこれほど軽んじられている例は、世の中にはたくさんあろうけれど、このRusso-Ukranian Warがおそらく最悪のものだろう。
今日もまたロシア兵が、そしてもちろんウクライナ兵が、国のため死んでいく。さらにイスラエルとイランの兵士も市民も。
最高度の科学技術を駆使して同じ種の生き物同士で殺し合うのがホモ・サピエンスなのだ。
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