拾い物をして、つらつらと

昨日の話は不人気で、情けないほどの閲覧数。経済の話など、柄にもないことを書いたからか。あるいはネタとして愉快なものではなかったから、またあるいはその両方か。

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今用賀方面へpotteringして帰ってきたが、途中、用賀駅近くでクレジットカード2枚と免許証(ゴールド)を見つけ、交番へ。むろん(!)謝礼などは不要とし、警官に渡すだけだった。その警官がいい男で、惚れた。(いやん!)

私に拾われてよかったね、その人。世田谷区鎌田の住人、四十代くらいか。まじまじとは見なかった。

私は財布を確か4、5回今まで拾ってきた。もちろん皆交番へ届けた。初めて拾った際は、自分の氏名住所を訊かれて、手続き上必要なのかと警官に告げた。謝礼はいいと言っておいたけれど、結局落とし主から丁寧な感謝の手紙をいただき、しかも5千円が同封されていた。 私は善人だろうと自慢で書いているのではない。ただ当たり前のことをしただけ、そうでしょう?大学生の時、仕送りの7万円をごっそり新宿で落としてしまったことがあった。むろん(!)返ってこなかった。そのときの悔しさ、空しさを、よそ様に味わわせてなるものかと固く誓ったのだ。

小学校のとき、「つっちゃ」と渾名された同級生がそれなり高額な中身入りの財布を拾い、警察に届け、表彰された。そのとき、私は児童会副会長として派出所での表彰式に同行したのだった。地方紙の取材があって、私もその報道写真に収まった。正直者は正当に、しかもなかなか盛大に褒められるのだなと思ったものだ。「だから私も」と思ったと記憶するけれど、賞があるから遺失物を届けようとはこれまでついぞ思ったことはない。

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なんだか気分が乗らない。そんな自分が情けないけれど、まあ、そういう時期もある。もしかして心配してくださる向きがあったなら、あらかじめ不甲斐なくてすみませんと申し上げる。大丈夫、また乗ってくる日が来るから。

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