2025 皐月下旬雑記
東京は風が強く肌寒い、曇天の朝だ。 五月下旬としては珍しい天候と言っていい。去年までのそれなり長期の天気傾向とは今年は明らかに違う。あくまで今のところという限定句が必要だけれど、初夏なのに盛夏を先取りするような異常な暑さになる日がない。私にはありがたいのだけれど。光熱費軽減で、大方の家計にもありがたいはずだ。
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昨夜potteringに出て、交通量がその時には全くない交差点で、しっかり赤信号での停止を守る30代と思しき自転車乗りがいてうれしくなった。「こういう男性と娘は結婚してほしい」と父親なら思うような。(笑)稀有な存在なんですよ、本当に。
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兵庫県知事様が湊川神社の祭神楠木正成に扮して行列の主人公になったそうだ。消費者庁や総務大臣から法律遵守を迫られている中、いい気なもんだ。で、政教分離は大丈夫なの?
楠木正成、楠公さんは、後醍醐天皇の忠臣として国家神道のヒーローのひとり。後の南朝にとっての「賊」である足利尊氏らと戦って命を落としたのだ。彼が上京の際、皇居外苑に立つその楠公さんの像と自分を写真に収め、我は現代の楠公というようなことを言っていたっけ。
判官贔屓というのがあって、楠公は敗者であるから、一定の人気があるし、しかも天皇の忠臣だったわけだから、さらに一定の層の共感を集める。天皇が敗者になるというのは南北朝時代ならではのこと(鎌倉期の後鳥羽上皇の例はあるが)。非常にレアな判官贔屓が発生したのだ。
敗者への同情の心は、新選組へも注がれる。新選組は幕府への忠誠で死んでいった者たちだが、直接の主君は會津藩主松平容保、その容保は孝明天皇への忠義心おびただしい人だった。こちらは後の「維新」政府によって完全に「賊軍」にされ、會津藩や他の奥羽越列藩同盟で最後まで戦った諸藩は虐げられ続けた。
公益通報を自分らへの悪口でしかも嘘八百(第三者委員会はそれを否定)と徹底的に潰し、通報者を自死させるまで精神的に追い詰め、「3号通報者も保護対象」という法律を<独自>解釈して無視、通報者に下した処分を問題ないと今でもしている無法者が楠公に己をなぞらえるとは笑止。
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