花見する外国人たちを見て

YouTubeで、在NY、そして在ロンドンの日本人女性がそれぞれ今の現地での暮らしを語るチャンネルを相次いで見た。

NYではまずは圧倒的な物価高。見合う賃金上昇もあるというけれど、皆にとってそうであるかは疑問とのことで、トランプの関税政策でこれからさらに物価上昇が見込まれるので先行きに不安を持っていると。

ロンドンでは、今や市民の4割が移民や移民の子や孫だと言っていた。特にロンドン東部は一体ここはどこの国かというほどにイスラムの国々などから来た人々で溢れているという。

昨日砧公園を歩いていて、外国人が多いことにあらためて驚くことになった。公園へ行く途中でも、さらに家へ帰る途中でも、何人もの外国人とすれ違った。私が言うのは見た目で分かる外国人だけだから、中国や台湾、韓国などからの人々ともきっと多くすれ違っていたのだろうと思う。

好むと好まざるとにかかわらず、globalizationは必然的流れだとしか言いようがない。移動手段の発達と輸送費の逓減が何より大きい。そしてもちろん、各国事情が断片的であれインターネットで即時的に入ってくる世の中だ。自国に嫌気がさして、どこか他の国へ行こうと思い立ち易くなっている。それこそ移民だらけで嫌になった例えばLondonerが、相対的に、また総体としても、先進国のわりには移民や帰化が少ないという情報を得て、その人こそ移民となって日本へやって来たなどということもあるだろう。

何組もの欧米出身の白人男性と日本人女性(だろう)の夫婦が子どもを連れて砧公園に来ていた。その白人男性らの仕事はさまざまだろうが、たとえ他の仕事で行き詰まったとしても最後は英語を教えて糊口を凌げるという「last resort」がある。まさに特権である。もちろんそれなりの学歴がないといけないだろうけれど。

W大出身らしい在ロンドンの女性は、日本語に限らず英語以外の言語ができることなどほとんどイギリスではメリットにならないと言っていた。英語だけでは不自由だという状況が国の内外においてまずないからなのだ。日本ではまるで逆だ。英語ができることは大変なadvantageであり、今だって多くの企業で英語堪能なことを<高価買入れ>するはず。

さあ、トランプの冒険的孤立主義が世界を揺るがす今、そしてこれから、日本はどうなっていくのか。グローバル経済は必然の流れのままだとして、どう世界各国と交渉していくのか。事実上の世界共通言語である英語の重要性はますます高まるのか。AI技術で英語学習などしなくて済むような世になっていくのか。

そんなことも、曲がりなりにも英語をお教えする身としても、昨日考えた。



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