プロとしてどうなのか〜2題

ガザ停戦案ハマス拒否で攻撃強化 - イスラエル軍、50人死亡」

Twitterを見ていたら、この見出し。共同通信の記事だった。目にしたとき、ハマスが停戦案を拒んで攻撃を強化し、イスラエル軍に50名の戦死者を出させたのかと思った。「そんな火力がハマスにあったのか」と驚きつつ。ところが実は、停戦案を拒否したハマスに対しイスラエル軍が攻撃を強化し、民間人そしておそらくまたもや子どもを含むパレスティナ人を50人殺した、というものだった。

「ガザ停戦案ハマス拒否でイスラエル軍攻撃強化 - 50人死亡」

同じ語句を使うなら少なくともそう見出しをつけるべきだったろう。もちろんそれでも誰が「50人死亡」したというのかが不明なままだ。「ガザ地区住民」だし、「死亡」と言うより「殺害」だ。なんという酷い見出しだろう。

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久しぶりにABEMAで将棋コンテンツをじっくり見た。「地域対抗戦」決勝だ。藤井竜王・名人を擁する「中部」が昨年に続き優勝。藤井さんは予選や本戦を通じ無敗のままだったそうで、まさに無双状態。さらにノリに乗っている青嶋未来七段も勝ちまくって、中部チームの準切り札として大活躍した。

しかし私が一番注目し、応援したのは三重県出身の澤田真吾七段だ。彼の人となりが本当に好きなのだ。むろんプライベートを知っているとかというのは全くない。けれど、昔から彼のたたずまいが好きで、ずっと応援している。全棋士の中で一番好きなのだ。彼が大事な場面でレーティング2位の永瀬九段を破ったときは本当に興奮した。今年度はぜひA級に上がり八段に昇ってほしい。

その決勝戦。解説が某七段だった。「ダジャレ」で有名な(?)人だが、その言葉遊びはそもそもそれほどおもしろくないし、一回使えばもう結構というようなレベルのものなのに、勝手に自分はそれを披露するのを要求されているとでも思っているのだろう、ずっと乱発し、私を含め少なくない将棋ファンたちからの顰蹙〜言い過ぎなら不興〜を買っているのだ。

なにより、藤井名人・竜王、伊藤匠叡王、永瀬九段というトップ3が出場する決勝戦の解説などできるはずもない低い棋力しか今はないのに、出がらしになりきったダジャレでお茶を濁し、それを聞き手の23歳和田はなさんにことごとく流され放題というシラけた雰囲気の中、当然最強者たちの手がほとんど見えず、AIの評価値や指手候補を見ながらの後付け解説にうんざりした。この人選は何なんだ、ABEMAさん。某七段も、「私には解説なんてできません」と謙虚に出演を辞退するべきじゃなかったのか。


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